先日奈良のピアノの先生からお誘いを受けて、素敵な木目のスタインウエイのピアノの置いてあるサロンでのアットホームなコンサートに参加させていただきました。
子供のころやっていたピアノを25年のブランクを経てレッスンを再開してからは、たまにモーツァルトやバッハを挟みながらずーっとショパンの曲を練習しています。
50代までは、エネルギー溢れる「スケルツオ2番」や「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」、スケートの羽生結弦さんも使っていた「バラード1番」、映画「のだめカンタービレ」にあこがれて「コンチェルトの1番1楽章」など、厚顔無恥というか無謀なチャレンジをして先生は呆れながらも根気よく指導してくださいました。
ちゃんとは弾けていなかったと思いますが、それでも取り組むことがとても楽しいのです。
60代に入り、ここ最近はちょっと練習量が減ってしまって、指の動きもいまいち。ノクターン(夜想曲)に取り組んでいます。奈良のサロンではノクターン17番という、後期のゆったりとした語り口調の曲を弾かせていただきました。
ショパンは20曲以上のノクターンを作っていますが、若いころの作品には随所に装飾音符がちりばめられていて当時のサロンの華やかな雰囲気を持つ作品が見られます。余談ですがノクターン10番はバレエ「レ・シルフィード」でも使われています。作品中のその他の曲もすべてショパンの曲で構成されています。よかったらYouTubeなどで聴いてみてくださいね。
晩年になると作風が変化し、特に17番、18番はこれまでの人生を振り返るような歌の要素が多く、一方で華やかな装飾音符は減っているように思います。
ただ、右手の5本の指でソプラノとアルトを弾き分ける技術的に難しい箇所があったり、全体のテンポの選び方やルバート(曲の中で一部分の速度を揺らす)の使い方が難しく、「説得力のある演奏にするにはどうしたら?」と悩む日々でした。レッスンに持っていくたびに先生にも「うーん、もっとゆったりのほうが良いのでは?」と毎回同じことを言われて帰ってくること数回。
アマチュアなので好きなだけ時間をかけられるし、失敗してもごめんなさいで済むのですが、先日の奈良のサロンの演奏は本番で弾く2回目の演奏でした。
すとんと答えが出たわけでもないのですが、なんとか音色の中に気持ちを込めて弾けたかな??
ちょっと事故もあったけど。(笑)
譜面を初めて読み始めてから半年も経っています。初期のころはまずとにかく指が慣れない!ゆーっくり弾き進めつつもつっかえたり黒鍵盤と白鍵盤を取り違えたり左手と右手が上手にかみ合わずぎくしゃくしたり。
ぎゃーっとかもーーーっとか言いながら繰り返し根気よく練習積み上げていきます。(根気、これかなり苦手です)少しずつ指が思うところに動くようになり曲が一本の道に繋がって全貌が見えて来るようになります。
繰り返し積み重ねる?
あ、ハピバスレッスンにも通じるなあ…。
ちょうど少し前に講師研修で「神経系」というテーマが取り上げられていました。
その資料をめくっていくと
運動神経について「年齢に関わらず、繰り返しの練習によって神経の伝達効率は向上する」と説明されさらに反復練習によってシナプスでの伝達が強化され、動きが自動化されていくことを「運動学習」の仕組みとして説明しています。
次のページが、まさに自分の練習過程そのものなんです。
考える → 動かす → 繰り返し → 無意識でも動ける
最初は一つ一つ意識しなければできない
それを反復していくと動きが滑らかになり
やがて意識しなくても動けるようになる
――という三段階で説明されています。
これを読んで、私は「ああ、ハピバスもピアノの練習も同じだなあ」と思いました。
ハピバスのレッスンでも、毎回繰り返し行う動きがあります。
何度も同じことをするのには、ちゃんと意味があります。
最初は「頭の位置はここ?」「骨盤の位置は大丈夫かな?」と考えながら動いていたものが、繰り返しているうちに、少しずつ身体が覚えて自然に動けるようになっていく。
ピアノで、あんなに動かなかった指が少しずつ思うところへ行くようになったのと同じです。そして何より私が嬉しくなったのは、研修資料に「年齢に関わらず、繰り返しの練習によって・・・」と書かれていたことでした。
60代の私の指も、まだまだ学習中。
ハピバスで身体を動かしてくださっている生徒の皆さんの身体も、きっと毎回のレッスンの中でいろいろなことを学習している途中なのだと思います。まだまだ成長中ですよ。
そう思うと、「繰り返す」って、ちょっと楽しくなりませんか?
[ハピバス・関西]
長岡京クラス Mari





