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ハッピーバレエストレッチ物語

ハッピーバレエストレッチ物語 ~開発・起業ストーリー~

■発案のきっかけは大人バレエ仲間全員が体調改善していたこと、
そして母が更年期障害に苦しむ姿を見たこと

 

私がバレエをはじめたのは30歳。
なんばの文化教室で新規開講された
『大人のためのクラシックバレエ』に通い始めた。
バレエ未経験の生徒が私ともう一人、わずか2人からのクラスだった。

 

大学時代に「舞踏研究会」という名の社交ダンスサークルに所属していて
音楽に合わせて踊るのが楽しいことを知っていたので、
運動不足解消のために運動をしようと思った時、「バレエがいいなぁ」と思った。
それに大学時代にダンスが上手だった先輩にバレエ経験者が多かったので、バレエに憧れもあった。

 

 

 

 

そうして毎週土曜日に週1で通い始めて1年が経った冬のこと

「あれ?冷え性が治ってる!!!」

毎年冬は足先がキンキンに冷えてそのままでは眠れないから、
寝る前にもう一回足をお風呂につけて温めたり、靴下を履いたまま寝たりしていたのに、
驚くことに必要なくなっていた。足先のあの辛かった冷えが無い。

 

そして、他にも沢山の変化があったことに気が付いた。
そういえば…
いつの間にか肩こりも感じなくなっているし、
体重は減っていないのに、ちょっと窮屈になっていたパンツがスッと穿けるし、タイトスカートのウエストもスッキリした。
頭痛持ちで週2・3回は飲んでいた「ロキソニン」も数週間に1回ぐらいになっていた。

 

そんな話をバレエ仲間にしてみたら、
全員が全員それぞれに不調が改善していた。

 

「バレエってすごいやん!楽しい上に健康効果が凄いなんて!そんなこと知らんかった。」

 

「30代でこんなに効果が出るんやったら、不調のある中高年がやったら良いのに。」

 

当時、母親が更年期障害真っただ中で、
体力の衰えと・不安定な気持ちを抱えて、毎日を本当に辛そうに過ごしていた。

「バレエは音楽も素敵だし、リズムに合わせて体を動かすことは楽しいし、それにこんなにも健康効果が高いのなら、母親にやらせてあげたい!けど…。」

 

そう、その「けど…。」がバレエの大きな問題点!
全くのバレエ未経験者が、いわゆる「大人のバレエレッスン」をスタートするのは、実はものすごくハードルが高い。
かなりハートが強くて根性のある20代30代でやっとなんとかなるレベル。
普通のハート人は、よっぽど運が良く、優しい先生にゆっくり教えてもらえる環境にいないとほとんどは挫折する。
そして初心者のほとんどは挫折するから、大人のバレエ教室には既に何年もバレエを続けている人ばかり。

 

そんな中で、柔軟をしようものなら自分だけが固くて恥ずかしいし、バーレッスンでは自分だけが動きの順を覚えられないからついていけなくて悲しくなり、センターレッスンでは大人たちの中に幼児が混じってお遊戯をしているみたいでカッコ悪くて惨めな気持ちになる。

それを乗り越えられる人はなかなかいない。
そしてそれを更年期の中高年からなんて、まず無理な話。

「中高年女性の誰もが、安心して楽しくバレエに親しめるレッスンがあったら良いのに…。」

 

そんな気持ちを持ちながら、そこから4年が経過したある日
バレエ仲間に

「老人ホームで中高年向けにボランティアのバレエレッスンを立ち上げよう!」

と誘われた。

 

 

 

■60代70代の体は簡単ではない!
いわゆる大人のバレエレッスンでは全く通用しない

 

老人ホームのイベントルームを借りて、月に2回のバレエレッスンをスタートして半年。
生徒さんは近隣にお住いのお元気な60代70代女性が7~8人ほど。

 

 

「バレエ楽しいわ!!」
「子供のころから憧れだった!」
「先生、レッスンしてくれてありがとう」

毎回そんな嬉しい声を沢山いただけて、それはそれは嬉しかったけど、
半年経っても、生徒さん達の体に健康効果は見えてこなかった。

 

生徒さん達の体はあいかわらず
肩・背中・腰回りがガチガチでロボットのよう。
一方で全身の筋肉はゆるゆるの弱いまま、膝・腰・背中はゆるやかに曲がっていて、真っ直ぐに立てない。
ボランティアのバレエレッスンは、バレエの雰囲気を楽しむことしか叶えられていなかった。

 

「このレッスンじゃダメだ!60代70代の体は20代30代の体とは全く違う!大人のバレエレッスンを少し簡単にしたぐらいじゃ全く通用しない!」
「私がやりたいのは、誰もが安心して楽しくできて、かつ【健康効果の高い】バレエを使ったレッスン」

 

当時の私はバレエ経験5年の、ただバレエで自分の体の改善を実感していただけの人であって、
体に関する専門知識もないし、運動に関する専門知識もなし。
何から手をつける?どうすれば良い?
でもヒントは目の前にいる60代・70代の生徒さん達を見れば一目瞭然だった。

 

「とにかくこの固い体を柔らかくしなきゃ始まらない!筋肉をほぐさなきゃ!」
「下腹とお尻の筋肉が弱すぎる。筋肉をつけさせないと!」

 

まず、ストレッチの時間を少しずつ長くしていった。
5分から10分に…まだ全然足りない。
20分に…まだまだ足りない。
そして30分に…これ以上増やしたら時間がなくなるという限界まで増やした。

 

ストレッチの速さも、徐々にゆっくりにしていった。
もっとゆっくり…。
まだもっとゆっくり…。
まだまだもっとゆっくり…。

 

60代・70代の体は、固まってしまっているうえに筋力が衰えているから
速い動きにはついていけない。
無理するとすぐに痛めてしまう。

 

そうしてベストな速さを見出すまでに4年が経過した。
60代70代の生徒さん達が、その体でもって教えてくれた。
しっかりと「伸ばせる・ほぐせる・無理せず・痛めることがない」、ストレッチの速さを。

 

下腹とお尻の筋肉をつける方法は、バーレッスンの内容をどんどんそぎ落としていく方法で見出していった。
1曲に合わせていくつかの動きを順番になんて…できていない。
だから1つの曲で1つの動きだけにしよう。
速さに体がついていけてない…倍の遅さでやろう…更に倍の遅さでやろう…いやもっと遅く…。
それでも、そもそもちゃんと立ててない…、「立つ」練習のみをしよう!
そんな結果、
「立つ」練習を毎回10分以上する。
バーレッスンではプリエ(屈伸のような動き)とルルべ(背伸びのような動き)と、
タンジュ(足を前後左右に出して戻す動き)までが、ギリギリちゃんとできることの限界だと分かった。

 

また、そのようにしてプログラムを試行錯誤している間には、
協力してくれる専門家の方々にも出会えた。

 

バレエ外来を開設している医師の先生は、
「ゆっくり」する方針に間違いない!とのお墨付きと大激励を。

 

整体師の先生は、
力を抜くことの大切さと、年代別の体の特徴や不調の傾向について丁寧に教えてくれた。

 

音楽家の先生は、
ゆっくりとしたレッスンをするための専用の曲を作曲してくれた。

 

 

そして、毎週レッスンに来てくれる生徒さん達の笑顔に沢山の元気と勇気をもらった。

 

 

 

■「バレエで健康づくり」に共感し、
一緒に夢に向かって歩んでくれる講師仲間との出合い

 

ボランティアでのバレエレッスンをスタートして丸2年後
私は15年続けた仕事を辞めて、バレエで健康づくりを目標に起業した。
それまでOL経験しかなかったから、
起業するためのスキルは何も無かったけど、何度考えてもやってみたいと思った。
1度きりの人生、1回ぐらい挑戦してみよう。
何もしないで後悔するよりも、失敗しても自分が挑戦したことに納得できる方が良いと思った。

 

とりあえずレッスンをしなきゃと思ったので、
「大阪市健康局」に電話をして、どこかでレッスンをさせてもらえないか聞いてみたら、
それはあっさり断られたけど
「すこやかパ―トナー」という大阪市健康局主催の団体への入会を勧められ、
その会合に参加してみたら2か所もレッスンをさせてもらえる場所が見つかった。

 

動かなきゃ始まらない。
動くと何かが変化して、必ず新しい展開がある。
誰かが見てくれていて、助言をくれたり、紹介をくれたりする。
世の中には37歳・元OLのゼロからの起業を面白がってくれる人がいることに気がついた。

 

「ビジネスコンテストに出場してみたら?」

何それ?と思いながら出てみたら、大勢の人の前で事業について熱く語る場所だった。
そしたらまた面白がってくれる人達に出会えた。

 

 

 

「マーケティングを勉強しなさい」
「広報を勉強しなさい」
「補助金をとりなさい」

言われたことのほとんどに、とりあえず挑戦してみた。

 

「東京都の主催する女性起業家向けのビジネス勉強会」

に東京まで行ってみたら、
そこには何億も資金調達をして頑張っている女性起業家が何人もいてドキドキ。
でもみんな、優しくて、自由でキラキラしてた。

 

それと並行して、
『バレエで健康づくり』に共感して、一緒に夢に向かって歩んでくれる講師仲間が
一人、また一人と増えていった。

 

大学卒業したての若いバレエ女子が

「これまでにない、中高年女性の健康づくりにバレエを活かす事業は、バレエの可能性を大きく広げられてすごく面白いと思います!」

 

60代でバレエと真摯に向き合っている女性が

「バレエに一生関わっていたいから、こういうバレエとの向き合い方なら長くたずさわれると思って、講師になりたいと思いました。」

 

40代のスポーツクラブで働くバレエ経験者が

「バレエは体に良いってずっと思っていたけど、どんな風にレッスンをしたらいいのかまではなかなか思いつかなかった。この方法は素晴らしいと思う!」

 

今、13名の講師仲間がいる。

 

『バレエで健康づくり』を世の中の当たり前にする、一緒にその創成期を作ること、
一人ではできないことも仲間と共にやればきっと成し遂げられると、共に信じて。

 

心強い講師仲間の存在と、東京で刺激を受けた私は、
大阪でスタジオをオープンすることを決意した。

 

 

 

■好調スタートを切ったスタジオOPENとTV出演、
そして急降下…からの復活

 

ものごとは動きだす時はあっという間に動くもの。
スタジオを作ろうと決めた半年後の2019年5月にはOPENに漕ぎつけていた。
大阪一のオフィス街「淀屋橋」駅から3分の好立地。

 

すると驚くことに「関西テレビ」の『ウラマヨ』という番組制作会社から突然の連絡があり、番組で取り上げてもらえました。
女芸人の「紅ショウガ」さんがロケに来てくださりVTR撮影
そして関西テレビのスタジオでの生放送収録にも出演させていただき
約12分ほどの長い尺での放送。

 

 

人気TV番組の影響力はとにかく凄くて
放送後数日間で、
電話とメールが合わせて200件
体験レッスンの申し込みが100件
入会は50件
全てを対応し終わった時には疲れ果てて1週間寝込みました。

 

そうして最初の3か月で淀屋橋スタジオの生徒数は一気に100人を超えて
好スタートを切れたと喜んだのですが、それもつかの間でした。

 

2020年に入ると大きく「コロナ」の影響を受けて
緊急事態宣言のたびに生徒さんが退会してしまう。
結局2020年と2021年の2年間で生徒さんの4割が退会。

 

でもコロナがあったからこそ進められたことも沢山ありました。
動画を作ってYoutubeにアップしたり
有名なクラシック音楽をレッスンに使える曲に編曲してレコーディングしたり
講師研修をZOOMでフルオンライン化したり

 

不安が全く無いとは言えば嘘になるけれど、
たぶん大丈夫、乗り切れるという思いがありました。

 

その大きな理由は
生徒さんが減っていってしまう中でも
講師メンバーの「バレエで健康づくり」に対するモチベーションは全く下がらなかったこと。
そしてコロナ渦の2年の間に講師が4人も増えたこと。
それも、東京・広島・愛知という、これまで講師のいなかったエリアで。

 

そして2022年には、
新たに全国で10か所の新しいレッスンクラスが増え、
生徒数も100名が230名となり2倍以上になっていました。

 

 

 

■これからの夢

 

「1度きりの人生なんだから、1回ぐらい挑戦してみよう!」

そう決意をして、
大きく人生の舵を切り「バレエで健康づくり」に取り組みだしてから
だんだんと気が付いていったこと。

 

自分の「夢」だったものはだんだんと、
仲間と共にする、みんなの「夢」になり。
自分の「挑戦」だったものはだんだんと、
一緒になって取り組んでくれる仲間と共にする「挑戦」になる。
そして応援してくれる沢山の方々がいる。

 

ボランティアからスタートしてから10年の時を経て
現在を「奇跡」のように思う。

 

もちろんまだまだこれからだけれど、
こうした変化を繰り返していった先に、きっと夢を叶えられると思う。

 

日本で「バレエで健康づくり」をあたりまえに。
世界で「バレエで健康づくり」をあたりまえに。

 

そして多くの人が
いつまでも美しく健康であり、
人生最後の日まで自分の足で歩き、
自分らしくイキイキと人生を全うできること。
みんなが幸せな人生を過ごせるようになること。

 

叶えたい!

 

 

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