疲れない体！を目指している講師のMikiです

前回お話した「三つのバリア」の「２つ目のバリア」について、少し詳しく説明します

「２つ目のバリア」の自然免疫とか

「３つ目のバリア」の獲得免疫という言葉

ちょっと難しく感じますよね

誰の体にもある血液を容器に入れて高速回転させると

成分の重さの違いで幾つかの層に分かれます

上の層は血漿(けっしょう)と呼ばれる液体で

下の層は血球と呼ばれる成分です

この血球の中に酸素や二酸化炭素を運ぶ役目の赤血球

出血を止める役割をする血小板

そして今回の主役‼

「２つ目のバリア」である【自然免疫】＝【白血球】があります

この白血球たちが外から侵入する菌やウイルスと戦い

日夜私たちの体を守ってくれているのです

自然免疫（＝白血球）は

侵入して来た菌やウイルスを食べたり、取り込んで破壊します

きっと、「わ～エサが来た～」って寄って行って食べる感じ？

中でも「マクロファージ」が有名です

これは細菌やウイルスだけじゃなく

戦った残骸や不要物等もどんどん食べてくれます

また別の自然免疫である「NK細胞」は

たえず体中をパトロールしてウイルスだけでなく

毎日体の中で出来るガン細胞を

破壊してくれる有り難い細胞です

これらはもともと血液中にあるので【自然免疫】という訳です

それに対して「３つ目のバリア」である【獲得免疫】は

侵入して来た敵の武器を

布でくるむようにして動かせないようにして無力化する…

といった感じです（中和するなんて言われてます）

食べたり破壊攻撃をするわけではないのです

一般に菌やウイルスなどの侵入者を「抗原」

無力化する免疫などを「抗体」

と呼びます

この「抗体」を作るものが、なんと白血球の中にあるのです

「抗体」を作る立役者になるものは「B細胞」と「T細胞」です

「B細胞」は骨髄で、

「T細胞」は胸の裏にある胸腺という臓器で作られます

さらに、「出来の悪いT 細胞」は壊されて再教育され、

エリートになった「強いT 細胞」だけが

脾臓や腸、リンパ節があるところへ巣立って行きます

そして骨髄から移動したB細胞と出会い

さらに修行を積み強い「抗体」となるのです

また、小腸にはパイエル板と呼ばれるリンパ節がたくさんあり

ここでトレーニングしたり、実際に「抗体」を作ったり…

腸は白血球たちの能力を高める重要な場所になっています

ちなみに、トレーニングとは

①腸の粘膜にいるM細胞というものが腸内に流れてくる抗原をキャッチして

➁白血球の一つ「樹状細胞」と呼ばれるものに抗原を渡し

③樹状細胞はT 細胞に抗原の情報を渡し

T細胞はその情報からどんな抗体を作ったらいいかB細胞に指示を出し

いろいろな抗体を作っていきます

緊急事態になったら

T 細胞はさらに「NK細胞」や「マクロファージ」という

菌やウイルスを食べる細胞に司令を出し

且つT 細胞自身も戦い専門の「キラーT 細胞」をたくさん作り

「無力化する抗体」と「直接戦う細胞」の二刀流で立ち向かうのです

この頑張って働いてくれる「B細胞」や「T細胞」、そして出来た「抗体」たちは

ずっと体にいてくれたらいいのですが、残念ながら寿命がある…

でも安心して下さい

侵入者の情報を記憶する

「メモリーB細胞」や「メモリーT細胞」なるものがあるのです

ちょっと長くなったので今日はここまで
続きは次のブログで！

2021.10.24
［ハピバス関西］大阪・淀屋橋
ハピバス講師
Miki

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